古典の「幸福論」で有名なのが、ヒルティ、ラッセル、アランによるものを世界の三大幸福論と言われているのだそうです。
短編でまとめられているので、哲学書の入門編に良いのかもしれない。
040
幸せは平和のたまものではなく、幸せは平和そののなのだから。
073
各自が気に入った新たな運命の袋を見つけ、それを背負って立ち去り、忘却の水を飲んでから、ふたたび人間の世界に向かうのである。自分で選んだ運命を生きるために。
092
人にとって好都合といえるものは、自分で努力して成しとげたことだけである。ただ期待するから不安になるのだ。
094
この世の中は、自ら求めようとしない人には、なにも与えてくれない。
099
幸せと快楽はまったく別ものである。
153
よくないことがあっても、それを原因から考え理解できる人は、ものごとを呪ったり、悲観したりすることはない。
最初のうちは失敗して当然である。誰だって最初は不器用なものだ。練習して身につけられる技術には限界がない。
199
悲観主義は感情からくるもの、楽観主義は意志からくるもの。
1928年、約100年ほど前に出版された本が再訳されたとはいえ、今読んでも全く古臭く感じない。
現代の成功哲学書やビジネス書に書いてあることとほとんど変わらない。時代や国が違っても幸福とは普遍的なものなのだと感じた。
幸せとは自分が決めることなのだ。