読書の庭

占い師の読書記録。

静かな人の戦略書

書店で見つけてタイトルと帯に惹かれて購入。

 

帯には

世界的ベストセラー、ついに日本上陸!

「静かで控えめ」は賢者の戦略

 

自称内向的な私には役に立ちそうではないか。

 

著者のジル・チャンさんは

ミネソタ大学大学院修士課程終了、ハーバード大学清華大学でリーダーシップ・プログラム終了。

ハーバード・シード・フォー・ソーシャル・イノベーション、フェロー。

アメリカの非営利団代でフィランソロピー・アドバイザーを務める。

過去2年間で行ったスピーチは200回以上に及ぶ。

15年以上にわたり、アメリカ州政府やメジャーリーグなど、さまざまな業界で活躍してきた。2018年、ガールズ・イン・テック台湾40アンダー40受賞。

本書は台湾でベストセラー1位となり、20週にわたりトップ10にランクイン、米ベレットコーラー社が28年の歴史で初めて翻訳刊行する作品となり、第23回Foreword INDIES「ブック・オブ・ザ・イヤー」特別賞に選出されるなど話題となっている。

現在は母国の台湾・台北市に拠点を置きながら、内向型のキャリア支援やリーダーシップ開発のため国際的に活躍している。

 

翻訳は神崎朗子さん

翻訳家。上智大学文学部英文学科卒業。

訳書に「やり抜く力」「NEW POWER」

スタンフォードの自分を変える教室」「申し訳ない、御社をつぶしたのは私です。」

「フランス人は10着しか服を持たない」「FOOD ANATOMY 食の解剖図鑑」

「食事のせいで、死なないために」「存在しない女たち」「花の子ども」などがある。

 

P.38にある「自分のタイプ」を知るテストをやってみると

 

やっぱり「内向型」だった(笑)

 

P.95

現実的になろう。理想の仕事を探すなかで、ほんの少しかじっただけで、自分のやりたいことが見つかる人などほとんどいない。なかには一生かかっても、自分が何をするために生まれてきたのか、わからない人もいる。

ここでまず、はっきりさせておこう。あなたや私だけにぴったりの仕事なんてものは、存在ない。

誰もがどうにかして自分の強みを見出し、それを生かして生計を立てようとする。言い換えれば、重要なのは、自分が最も価値を生み出せる仕事を見つけることであり、それは必ずしも、いちばんやりやすい仕事とは限らない。

 

やりたいことが明確にある人はほんの一握り。

やれることを活かすことも大切。

 

P.182

出張によるエネルギーの消耗を抑えたければ、出張予算をできるだけ多く確保すること。…

ホテルの場所は会議場のすぐ近くにする…フライトのチェンクインを事前にすませ、好きな座席を選ぶなどだ。…

重要なクライアントとの対面ミーティングは、1日1件と決めておく。…

 

つい、安いところを、安いプランをと目先の利益ばかり考えてしまうけれど、目には見えない利益も考えた方が良いんだよな。

 

P.216

「この仕事関連のイベント、本当に行く必要あるのかな?」

これは、出席すべきかどうかを判断する際、自分自身に問うべきもっとも重要な質問だ。出席が必須である場合を除けば、あなたにはつねに選択肢がある。

 

なんとなく参加するのは良くない。

断る勇気も必要。

 

P.241

ステージで緊張するかどうかは内向型でも外向型でも関係ない。

パブリック・スピーキングの専門家であるニック・モーガンはフォーブス誌の記事で「人前で話すのが好きな人は10パーセントしかいない」と述べている。

 

9割の人は緊張しているということがわかってちょっと安心。

 

P.253

私は以前、パブリック・スピーキングのコーチから聞いた、「努力の9割はステージの外で行うもの」という言葉を心から信じている。しっかりと準備しておけば、登壇前に、すでに9割は完璧になっているのだ。…

内向型の人がスピーチをするときに、自分なりのスピリットをもてるかどうかは、壇上に立つよりずっと前、スピーチのテーマを準備するときにかかっているのかもしれない。…

 

自分の思いと準備さえしっかりしていれば上手くいくということ。

上手く行かないのは準備が足りなかったということ。

 

P.317

コミュニケーションの取り方を上司に合わせれば、共通の認識を持つことができる。覚えておいてほしいのは、相手に合わせて細かく調整すべきなのは、自分のほうだということ。上司を変えようとするのはやめよう。

 

相手を変えようとするよりも、自分が相手に合わせる柔軟性が必要よね。

 

 

 

内向型も外向型も一つの特徴であって、どちらが良い悪いということではないということがわかった。

 

自分の良さを最大限に活かすために、事前の準備や工夫するコツなどを学ぶことができた。

 

ギリギリに追い込まれないとやらないところから直さないとね。