お二人が明治大学の先生と教え子の関係とは知りませんでした。
齋藤先生、随分お若く見えますので、先輩・後輩なのかと思っていました。
言葉を扱うプロフェッショナルのお二人から会話力を得られればと思い手にした一冊です。
p.71
重要なのは、自分の感情をきちんと言葉にして相手に伝えることです。そもそも、自分の感情は意外なくらい相手に伝わっていません。きちんと言葉にして伝えるだけで相手の反応は違ってきます。
p.115
初めてもらった夏のボーナスで、渋谷の家電量販店に行き、14型のブラウン管テレビを8台買ったのです。…
買ってきたテレビを部屋に並べ、毎日同時に8つのテレビをつけていました。
p.151
やはり、何事も「真似る」のが上達への近道です。
表現の引き出しを増やしたいなら、「面白い!」と思ったフレーズをとにかく真似することです。
p.167
スピーチが上手な人は、必ず事前に練習しています。それも、たぶんびっくりするくらい入念に準備をしています。
p.179
1~10まで声に出して数えてみてください。
「1、2、3、4、5、6、7、8、9、10」
…「4」の読みには「し」と「よん」、「7」の読みには「しち」に「なな」の選択肢がありますね。
「し」「しち」は音読み、つまり漢語(中国から入ってきた語)であるのに対して、「よん」「なな」は大和言葉です。
…では次に、10から1まで、声に出してカウントダウンしてみてください。
「10、9、8、7、6、5、4、3、2、1」
…そうです。「7」は「なな」、「4」は「よん」としか読まないのです。
これはいったい?…
p.224
日本人は87%がサラリーマンなので、こういう話には興味があるみたいです(笑)。サラリーマンは人事の話が一番盛り上がりますね。
p.230
私の場合は、なるべく仕事の前の日は日常生活で機嫌が悪くなることが起きないように注意しています。
たとえば…
現役の明治大学生たちを前に講義した内容とのことで、とても分かりやすい内容でしたが、会話力というよりも、社会人としての在り方、心構えの要素が満載でした。
やはり、第一線で活躍されている人は、しっかりと努力もしているし、失敗を回避するために予防線を張っているものなのだと思いました。